20080421
グラフィックデザイン I同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科 前期開講科目 デジタルツールを利用したビジュアルコミュニケーションデザインの再考 第02週:04月22日
1)課題[写真から絵画へ]ターゲットイメージの選定デジタルカメラでイメージ採集のための撮影をおこない、Photoshopの持つ色彩のコントロール、フィルタメニューによるピクセル操作といった機能を利用し、撮影した日常の写真イメージを絵画的なイメージへと変換する制作に取り組む。 視覚的な特徴や印象を的確に捉えること。またそれらを表現に取り込み再生することを通して、Photoshopの機能についての理解を再整理し、制作プロセスを論理的に組み立て、実行することを目的としている。
■ 課題制作スケジュール 04月22日 課題説明・ターゲットイメージの選定 05月13日 講義(デジタル環境における色彩の基本的知識)・撮影完了 05月20日 講義(Photoshopの色調補正とフィルタ)・画像加工 05月27日 ワークシートの作成・完成データの提出 06月03日 ワークシート提出・作品レビュー ■ 絵画のイメージを分析する 写真から絵画へのイメージ変換の観点として、ターゲットとする絵画作品を選定し、その絵画の持つ特徴や印象を分析し、それをモチーフとして画像加工をおこなう。 絵画作品の選定と分析の例として、以下の5作品を例として紹介する。 |
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Edouard Manet エドゥアール・マネ「笛吹く少年」(1866年) 近代絵画の起点 古典的描画方法からの脱却 立体感と空間性の意識的な喪失
Georges Seurat ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」(1884-86年) 新印象派 印象派+科学 限られた純色だけを用いた点描 光をキャンバスに定着させる
Vincent van Gogh ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ「麦畑と糸杉」(1889年) 後期印象派 躍動感のある力強い筆跡 色彩の対比・補色の効果
Pablo Picasso パブロ・ピカソ「夢」(1932年) キュビズム 多様な視点をひとつに融合 形態の大胆なデフォルメ
Raoul Dufy ラウル・デュフィ「オンフルールの灯台」(1935年) フォビズム 輪郭線による形態の描写 色彩のコントラストと調和
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絵画作品の選定に際しては、画集や図録、ウェブなどで情報収集する。その際、作品の表面的な部分だけではなく、作家とその時代など制作に関わる背景についても理解を深めることが望ましい。 選定した作品の、作家名・作品タイトル・制作年についてのデータを収集しておくこと。課題提出用のワークシート作成時に、それらデータが必要となる。
■ 課題制作の参考となるウェブサイト Mark Harden's Artchive アート at ドリアン 西洋絵画史 http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/index.html WEB美術館 http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/
2)日常から絵画的イメージを採集するデジタルカメラで、画像加工の素材となるイメージ採集のための撮影をおこなう。 撮影時の画像サイズはピクセル寸法で800px × 600px以上に設定。画面方向はヨコ位置に限定する。 撮影したデータはPCに取り込み、サーバ上の各自のディレクトリに保存しておくこと。 ■ 撮影方法のポイント 1. カメラアングルを変える 日常の目線の高さのアイレベルではなく、低い位置から見上げるローアングル、高い位置から見下ろすハイアングルなど、視点の変化によって、被写体の中に存在するイメージを再発見することもできる。 2. 撮影画角を変える 撮影する範囲のことを画角というが、被写体を画角に収めるフルショット、被写体の一部分を全面に撮影するクローズアップなど、画面の中にどれだけの情報を収めるのかも、意図的に操作する必要がある。 3. ストロボの設定とブレの効果 ストロボは[自動→赤目防止→切]の設定が切り替えられる機種が多い。ストロボを使用した場合、使用しない場合で撮影されるイメージは大きく代わる。光量が少ないときには、その分露光時間が長くなり、手ぶれのアラートが表示されるが、あえて手ぶれを効果的に利用することも考えられる。
3)課題[自分を表すデザイン表現]提出■ 課題要件 制作に用いるアプリケーションソフトウェアは、Photoshop、Illustrator。複合的な利用も可とする。 作品サイズはA4(297mm × 210mm)で、用紙方向は自由。 文章、イラスト、写真など表現方法は一切問わない。 作品の中に学籍番号、氏名を何らかの形で掲載すること。 プリントアウトを回収。
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名画を見る眼 高階秀爾 著 岩波書店(1969年) ISBNコード:4-004-14064-1 定価:735円(税込) 絵画作品に関する造詣を深めるために、読みやすいベストセラーといえる。続編も出版されているので、興味のある方は2冊あわせてどうぞ。 著作権についてのメモ 絵画作品の著作権は、基本的に作者の死後50年が経過すると消滅し、自由な使用が可能になる。ただし、日本は第二次世界大戦において敗戦しているので、戦勝国の作者のものについては、死後75年を経なければならないというペナルティが課せられている。 このページに掲載した絵画作品の画像は、画集や図録からのスキャニングによって転載しているが、画集や図録、またその発行元の出版社に著作権は発生しないため、著作権法に抵触するものではない。 また、作者の著作権が消滅していない作品については、著作権法第35条第1項の教育機関における教育目的での利用を根拠として掲載している。 著作権に関する詳細な情報は、CRIC(著作権情報センター)を参照。 |
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