20080514
ユニバーサルデザイン論大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科 前期開講科目 すべてのひとに開かれたデザインの思考と実践 第05週:05月15日
1)ユニバーサルデザインのための観察と実験■ グループによる観察と実験 教室およびキャンパス内でおこなった、これまでのグループによる観察と実験を前提として、街中でのUD体験を実施する。 □ 実験内容 ブラインドウォーク(blind walk) グループ内の1名が目を閉じた状態で、別の1名が介助者となりそのひじを持って、所定のルートを5分間歩行する体験者となる。 介助者は、体験者を安全に誘導する役割を担う。 グループ内の他のメンバーは、安全確保のため体験者と介助者の前後を歩行。また時間測定もおこなう。 6名以上のグループについては、人数に応じてグループ内にさらに小グループをつくるなどすること。 5分間歩行後、役割をローテーションし、グループ全員がそれぞれの役割を体験する。 なお、実験中は会話を謹み、体験者が周囲の環境情報に神経が集中できるよう配慮すること。(危険回避のため体験者以外のメンバーが適切な指示を出す場合を除く) 今回の実験においては、視覚機能を失った状態で、街中のノイズや道路・路面の状況といった、聴覚と触覚から得ることのできる特定の環境情報のみで行動する状態を体感する。 5分間の体験が終了した後、体験者は感じたことをメモしておくこと。またグループ内の体験者以外も、体験者の様子を観察し、同様にメモを取る。 □ 歩行ルート 1. 9時45分 JR忍ケ丘駅 東側ロータリー集合 2. グループごとにロータリーを東に向かって出発 3. 交差点北西角の林内科医院を左折して西側歩道を北上 4. イズミヤ東寝屋川店通過後の最初の横断歩道を渡る 5. 折り返し東側歩道を南下 |
実験の様子 体験者は写真下にあるように、介助者のひじをしっかり持って歩行すること。 実験中の注意 交通ルールを守り、安全に留意すること。 気分が悪くなった場合は、即実験を中止し教員もしくはTAに連絡すること。 他の歩行者や車両の迷惑にならないよう気を配ること。 |
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南下後は、グループごとに体験およびメモが作成できた段階で、実験を終了して解散して構わない。 □ 実施形態 実施については、公道で実施する観察と実験であることから、安全面などを考慮し、グループ単位で2回に分けて実施する。 |
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2)課題[UDのための観察と実験・考察レポート]■ 考察レポート 05月08日の授業概要ページに掲載されている1〜6の項目に加え、7つめの項目としてブラインドウォークについても同内容の観点から考察をおこない、これまでのメモをもとにグループごとに考察レポートをまとめる。 雨天によりブラインドウォークが実施できなかった場合は、1〜6まで項目のみで構わない。 レポートは、デジタルデータ(ファイル形式を問わない)としてまとめた上で、デジタルデータ、プリントアウトともに、06月05日授業終了時に提出とする。 デジタルデータは、必要なファイルを1つのフォルダにまとめ、フォルダ名を下記のとおりとする。 uni1_(グループ番号) 提出先は下記のパブリックフォルダ。 UserHomes/wteachers/watanabe/Public/Drop Box プリントアウトは、表紙にグループ番号とグループ全員の学籍番号・氏名を明記し、左上ホッチキス止めすること。
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3)ユーザ分類表これまでの観察と実験によって、普段何の意識もなく使用、利用している環境やモノ、またサービスなどが、ユーザの状況や状態によっては、全く別の側面の見せる可能性があることが確認できたであろう。 UDは、誰に対しても同質の環境やモノ、サービスとして存在するための設計であり、そのためにはこれまでのUDの観点(加齢・社会障害・幼齢・身体・心理)をさらに掘り下げ、より詳細なユーザの状況や状態を理解し、設計の前提としておく必要がある。 UDの対象となるユーザ、特別な配慮を必要とするユーザなどを可能なかぎり詳細に抽出し、設計に際して配慮すべきユーザの種類やタイプ(ユーザグループ)を整理する。 ■ ユーザグループ 1. 特別な配慮を必要としないユーザ 2. 加齢に伴う配慮が必要なユーザ 3. 機能制限のあるユーザ 4. 少数派のユーザ 5. 補助具・装身具を使用するユーザ 6. 一時的制限のあるユーザ 7. 特別な環境・状況下にいるユーザ 8. 幼齢のユーザ 9. その他 ■ 配慮すべき機能 視覚機能 A. 視力 B. 色覚 聴覚機能 C. 聴力 運動機能 D. 動作 E. 筋力 F. 利き側 G. 発声 体格 H. 寸法 I. 体重 J. 姿勢 認知機能 K. 知識判断 L. 知的障害 |
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その他の機能やデモグラフィック M. 他の身体機能 N. 年齢 O. 性別 P. 経済 Q. 資格 文化 R. 使用言語 S. 生活様式 T. 国籍・人種・宗教 ユーザ以外の周囲への配慮 U. 周囲への影響 上記のユーザグループ1〜9、配慮すべき機能A〜Uを組み合わせて分類することのできるユーザ事例についてまとめたものが、ユーザー分類表である。 設問:ユーザ分類表には、空欄が10ヶ所ある。それぞれの欄に該当するユーザ事例を考えなさい。 B-5 … 配慮すべき色覚機能の補助具・装身具を使用するユーザ? B-7 … 配慮すべき色覚機能の特別な環境・状況下にいるユーザ? C-5 … 配慮すべき聴覚機能の補助具・装身具を使用するユーザ? C-7 … 配慮すべき聴覚機能の特別な環境・状況下にいるユーザ? D-7 … 配慮すべき動作機能の特別な環境・状況下にいるユーザ? I-6 … 配慮すべき体重の一時的制限のあるユーザ? J-6 … 配慮すべき姿勢の一時的制限のあるユーザ? K-4 … 配慮すべき知識判断の少数派のユーザ? O-4 … 配慮すべき性別の少数派のユーザ? U-3 … 周囲への影響を配慮する対象の機能制限のあるユーザ? UDにおいては、すべてのユーザに対して等しく機能を提供するため、こうしたユーザ分類表に基づき、個々の事例における問題点をすべてクリアする必要がある。
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デモグラフィック demographic 人口動態上の社会的属性。年齢、性別、職業など。 心身機能の差異ではなく社会的差異から見た配慮事項のことを指す。 M. 他の心身機能としては、嗅覚・味覚・触覚などの感覚機能の減退や障害、循環器系・消化器系・免疫系・自律神経などの疾患、さまざまなアレルギーなど、デザイン対象によってはさらに細分化して捉えておくべき項目がある。 |
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