20080611
ユニバーサルデザイン論大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科 前期開講科目 すべてのひとに開かれたデザインの思考と実践 第09週:06月12日
1)映画作品の中に観るユーザ分類これまでの授業で捉えようとしてきたさまざまなユーザ像やユーザ分類について、映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」の中に登場する人物やシチュエーションから、UDの観点で分析をおこなう。 ユーザ分類表に照らして、いくつかの例を確認する。
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2)PPP評価法■ Product Performance Programとは何か プロダクト・パフォーマンス・プログラム(Product Performance Program, 以下PPPと略す)は、UDの達成度を評価する評価基準である。UDの達成度とはすなわち、これまで検証してきたさまざまなユーザにとって、使いやすく心地よいもの、そしてそのデザインを指す。 ユーザはデザインの専門家ではない。デザインは、企業やプロ集団、また専門家による設計で、そのプロフェッショナルな存在によって設計されるもの、とされてきた。しかし、一方で社会に供給されるさまざまな商品やサービスの中には、ユーザにとって使いづらく、また心地よくないデザインがあることも事実であり、それを判断するのは、プロフェッショナルな存在ではなく、一般のユーザである。 PPPによるデザイン評価は、さまざまなユーザの立場に立って、その商品やサービスの持つかたちと機能の関係を意識し、また認識し、判断、評価することである。 デザインの責任保証、デザインアシュアランス(Design Assurance, 以下DAと略す)は、デザインがどのような意味や問題を持つのか、ものづくりの意識のよりどころを客観的に評価することであり、デザイン行為に対して責任と保証を担うことである。 このDAを形成する考えが、すなわちUDであり、その追求を助けるものとしてPPPは位置づけることができる。 ■ PPPの考え方 PPPはロナルド・メイスらによるUDの7原則をもとに、その細目を考慮した55項目にわたるガイドラインである。UDの定義にあった7原則に加えて3点の付則で構成される。 ここでは「easy! PPP」というPPP評価の簡易版シートを紹介する。 easy! PPPの使い方は以下のとおり。 1. 評価対象となる商品やサービスを決める。 2. easy! PPPの各項目に沿って対象を実際に使用する。 3. 使用しながら、さまざまなユーザグループについて考慮してみる。 4. 考慮した結果を踏まえて、以下のポイントによって評価をおこなう。 たいへん良い … 3点 良い … 2点 問題あり … 1点 たいへん問題あり … 0点 5. 評価によって出たポイントをレーダーグラフなどにまとめる。 2)課題[PPPを用いたUD達成度調査]easy! PPPを用いて、身近にある商品を評価してみる。 easy! PPP(Excel ワークシート)をダウンロードし、任意で選定した商品についての評価をおこなう。 同一カテゴリーの競合商品3種類を対象とし、それぞれの評価を比較検討すること。 また、デジタルカメラによる商品撮影やウェブに掲載された商品画像のダウンロードによって、ワークシートに選定した商品の画像イメージを挿入すること。 06月19日は課題制作に充て、06月26日授業開始時に提出する。 各自でタイムスケジュールを考慮してシート作成にあたること。
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PPPの考え方は、プロダクトデザイナーかつ環境デザイナーである中川聡氏(トライポッド・デザイン代表)によって提唱され、日本におけるUDの浸透に大きな影響を与えるものとなった。 DAに対するQAやQC DAがデザインの責任保証であり、近年、企業活動の重要な視点として捉えられる以前には、クオリティーコントロール(Quality Control, QCと略す品質管理)やクオリティーアシュアランス(Quality Assurance, QAと略す品質保証)などが、企業活動の経済性かつ成長性を促す重要な視点とされてきた。 QC、QAに加え、DAの複眼で企業活動を捉えることが、現代の企業活動の新たなものづくりの視点であるといえる。 QCやQAが商品やサービスを提供する企業側の、対物的な視点であるのに対して、DAはユーザの受け止め方へと思慮した、対人的な視点であるといえる。 |
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