20070923

デザイン基礎

大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科 後期開講科目

イメージの編集とタイポグラフィ

第01週:09月24日

1)科目のアウトライン

担当教員およびティーチングアシスタントの紹介

授業概要の説明

■ 授業目的

情報の収集から編集、視覚表現までのプロセスについて、コンピュータを利用したデジタル環境での演習をおこなう。

ビジュアルコミュニケーションデザインについて概説する講義と、自己の感性や思考を視覚的に定着させる作品制作の演習をおこない、ハンドワークの延長線上にある表現ツールとしての側面と、デジタル環境における表現メディアとしての特性について、各自が考察する起点とする。

また、デザイン活動の根幹を成す要素として、コミュニケーションの視点は欠くことのできない重要なものといえる。中でも文字情報による視覚伝達機能は、商業デザインや産業デザインにおいて、コミュニケーション成立の要となっている。そうした文字に焦点を当て、タイポグラフィ表現の基盤となる技術について、コンピュータを用いたデジタル環境での制作をおこなう。

■ 授業内容

科目のアウトライン

イメージの採集と変換(写真から絵画へ)

タイポグラフィによる表現(文字を組むということ)

タイポグラフィによる表現(文字を見せるということ)

タイポグラフィ領域の拡張

画像としてのタイポグラフィ表現(文字組)

画像としてのタイポグラフィ表現(イメージ編集)

■ 授業方法

各授業テーマに沿った概説講義と、コンピュータを利用した作品制作の演習をおこなう。

■ 評価基準

出席率60%以上を単位認定の前提とし、受講姿勢と課題作品およびレポート試験により評価する。

■ 教科書・参考書

マルチメディア表現 図形と画像の処理

 有賀妙子・渡部隆志・由良泰人 共著

 実教出版株式会社 2005年

 ISBNコード:4-407-30776-5

 定価:1,300円(税込)

参考書は授業内で随時紹介する。

■ その他

学生各自所有のノートパソコンを使用し、講義資料(Web)の閲覧、演習および課題制作をおこなう。

課題制作に必要となる材料などは、その都度連絡し学生各自にて用意する。

演習や課題制作において、積極的かつ能動的な受講と制作への取り組みが望まれる。

開講クラス数:1クラス

開講日時:木曜日・2時限

授業教室:10-201

担当教員:渡部隆志

2)課題[写真から絵画へ] 

デジタルカメラでイメージ採集のための撮影をおこない、画像処理ソフトウェアの持つ色彩のコントロール、フィルタメニューによるピクセル操作といった機能を利用し、撮影した日常の写真イメージを絵画的なイメージへと変換する制作に取り組む。

視覚的な特徴や印象を的確に捉えること。またそれらを表現に取り込み再生することを通して、画像処理ソフトウェアの機能についての理解を再整理し、制作プロセスを論理的に組み立て、実行することを目的としている。

■ 課題制作のステップ

ターゲットイメージの選定

     ↓

デジタルカメラでの撮影

     ↓

画像処理ソフトウェアでの画像加工

■ 絵画のイメージを分析する

写真から絵画へのイメージ変換の観点として、ターゲットとする絵画作品を選定し、その絵画の持つ特徴や印象を分析し、それをモチーフとして画像加工をおこなう。

絵画作品の選定と分析の例として、以下の5作品を例として紹介する。

課題作例1 課題作例2 課題作例3

課題作例

過去の受講生作品

笛吹く少年

Edouard Manet

エドゥアール・マネ「笛吹く少年」(1866年)

近代絵画の起点

古典的描画方法からの脱却

立体感と空間性の意識的な喪失

グランド・ジャット島の日曜日の午後

Georges Seurat

ジョルジュ・スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」(1884-86年)

新印象派 印象派+科学

限られた純色だけを用いた点描

光をキャンバスに定着させる

麦畑と糸杉

Vincent van Gogh

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ「麦畑と糸杉」(1889年)

後期印象派

躍動感のある力強い筆跡

色彩の対比・補色の効果

夢

Pablo Picasso

パブロ・ピカソ「夢」(1932年)

キュビズム

多様な視点をひとつに融合

形態の大胆なデフォルメ

オンフルールの灯台

Raoul Dufy

ラウル・デュフィ「オンフルールの灯台」(1935年)

フォビズム

輪郭線による形態の描写

色彩のコントラストと調和

絵画作品の選定に際しては、画集や図録、ウェブなどで情報収集する。その際、作品の表面的な部分だけではなく、作家とその時代など制作に関わる背景についても理解を深めることが望ましい。

また、選定した作品の、作家名・作品タイトル・制作年についてのメモを取っておくこと。可能であれば、作品の画像データについても収集しておくこと。

収集したデータは、ワークシート(課題提出用フォーム)作成の際に利用することとなる。

■ 課題制作スケジュール

09月27日 課題説明・ターゲットイメージの選定

10月04日 撮影に関する説明と撮影作業

*デジタルカメラを所有している場合は、持参すること。

10月11日 撮影完了・画像加工

10月18日 画像加工・ワークシート作成の説明

10月25日 課題データとワークシートの提出

■ 絵画作品選定の参考となるウェブサイト

Mark Harden's Artchive

http://www.artchive.com/

アート at ドリアン 西洋絵画史

http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/index.html

WEB美術館

http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/

名画を見る眼

高階秀爾 著

岩波書店(1969年)

ISBNコード:4-004-14064-1

定価:735円(税込)

絵画作品に関する造詣を深めるために、読みやすいベストセラーといえる。続編も出版されているので、興味のある方は2冊あわせてどうぞ。

著作権についてのメモ

絵画作品の著作権は、基本的に作者の死後50年が経過すると消滅し、自由な使用が可能になる。ただし、日本は第二次世界大戦において敗戦しているので、戦勝国の作者のものについては、死後75年を経なければならないというペナルティが課せられている。

このページに掲載した絵画作品の画像は、画集や図録からのスキャニングによって転載しているが、画集や図録、またその発行元の出版社に著作権は発生しないため、著作権法に抵触するものではない。

また、作者の著作権が消滅していない作品については、著作権法第35条第1項の教育機関における教育目的での利用を根拠として掲載している。

著作権に関する詳細な情報は、CRIC(著作権情報センター)を参照。

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第01週:09月27日

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第05週:10月25日

第06週:11月01日

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