20080418

デジタル造形

大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科 前期開講科目

デジタルツールを利用したビジュアルコミュニケーションデザインの基礎

第01週:04月18日

1)科目のアウトライン

ウェブブラウザの起動と授業資料サイトの閲覧

担当教員およびティーチングアシスタントの紹介

授業概要の説明

■ 授業目的

造形行為は「感じ」そして「考えた」ことから発生するイメージを、視覚化する創造活動に他ならない。今日においてそれは、デジタル化された情報として具現化することができる。

本科目では、造形行為の過程において意識されているべき基本的な要素や概念、またそれらがデジタル化された際の特性について理解を促す。併せて、イメージの視覚化に必要なデジタルツールの基礎について、マルチメディアを活用した表現・処理に関する知識・技術などを習得するための講義と演習、課題制作の実習を通して学び、今後のゲーム制作におけるビジュアルイメージの生成(デザイン)に関する基盤とする。

■ 授業内容

科目のアウトライン

造形の基本要素[点・線・面]によるビジュアル表現

平面形態の分析と図形処理

知覚・性質・印象による論理的な色彩構成

デジタル化された情報としての色彩と画像処理

ビジュアルイメージと時間軸によるマルチメディア表現

■ 授業方法

各授業テーマに沿った概説講義と、コンピュータを利用した作品制作の演習をおこなう。

■ 評価基準

出席率60%以上を単位認定の前提とし、受講姿勢と課題作品により評価する。

■ 教科書・参考書

マルチメディア表現 図形と画像の処理

 有賀妙子・渡部隆志・由良泰人 共著

 実教出版株式会社 2005年

 ISBNコード:4-407-30776-5

 定価:1,300円(税込)

参考書は授業内で随時紹介する。

■ その他

学生各自所有のノートパソコンを使用し、講義資料(Web)の閲覧、演習および課題制作をおこなう。

課題制作に必要となる材料などは、その都度連絡し学生各自にて用意する。

演習や課題制作において、積極的かつ能動的な受講と制作への取り組みが望まれる。

2)アプリケーションソフトウェアの起動チェック

Adobe Photoshop

Adobe Illusutrator

開講クラス数:1クラス

開講日時:金曜日・2時限

授業教室:10-102

担当教員:渡部隆志

3)造形そしてデザインに関わる情報メディア

■ デザインという言葉

デザイン【design】

(1)下絵。素描。図案。

(2)意匠計画。生活に必要な製品を製作するにあたり、その材質・機能および美的造形性などの諸要素と、技術・生産・消費面からの各種の要求を検討・調整する総合的造形計画。「建築―」「衣服を―する」

(広辞苑第五版より)

■ デザインの定義

デザインとは、人間の創造力、構想力をもって生活、産業、環境に働きかけ、その改善を図る営みと要約できます。つまり、人間の幸せという大きな目的のもとに、創造力、構想力を駆使し、わたしたちの周囲に働きかけ、さまざまな関係を調整する行為を総称してデザインと呼んでいます。

(1989年通商産業省「デザインイヤー」趣旨より)

■ 視角+情報伝達+設計

Visual Communication Design

ビジュアルコミュニケーションデザイン

視角を通じた、情報伝達・意志疎通の、創造力・構想力による設計

人間が得る多くの情報は、感覚器官を通じて認識されるが、中でも視覚を通して得る情報は最も大きな割合を占め、その視覚による情報伝達を意図的に操作することが、ビジュアルコミュニケーションデザインであるといえる。

■ ビジュアルコミュニケーションデザインの専門領域分類

印刷系

… グラフィックデザイン(印刷物全般)

… エディトリアルデザイン(雑誌や書籍の編集)

… パッケージデザイン(商品包装)

生産系

… インダストリアルデザイン(工業製品設計)

… プロダクトデザイン(商品設計)

環境系

… サインデザイン(誘導案内の表示)

映像系

… 映像(映画やテレビ放送のコンテンツ)

… Webデザイン(マルチメディアの統合プラットフォーム)

… ゲームデザイン(インタラクティブ性を持ったコンテンツ)

■ ビジュアルコミュニケーションデザインを構成する要素

ビジュアルコミュニケーションデザインは、文字・図形・画像、さらには立体や映像といった視覚的要素(情報)の集合体。

そうした各種情報を統合的に扱うビジュアルコミュニケーションデザインにおいて、コンピュータによる情報処理は、ハードウェアやアプリケーションソフトウェアの進化にあわせて広く浸透してきた。

■ ビジュアルコミュニケーションデザインとコンピュータ

1983年

Apple Computer(アップルコンピュータ社)が、GUIを採用した初めてのコンピュータLisa(リサ)を発表。

1984年

Apple ComputerがMacintosh(マッキントッシュ)を発表。

Adobe Systems(アドビシステムズ社)がページ記述言語Post Scriptを開発、発表。

1985年

Aldus(アルダス社)がページレイアウトソフト「Page Maker(ページメーカー)」を発表。DTPの概念を提唱し、Macintosh+Page Maker+Image Writer(プリンタ)によって個人による出版(印刷物の制作)が可能となる。

1988年

Adobe SystemsからPost Scriptを基盤とするドロー系グラフィックソフト「Illustrator」が登場。

1989年

Adobe Systemsからペイント系グラフィックソフト「Photoshop」が登場。

■ コンピュータがデザインに与えた影響

造形技術のハードルを下げるアプリケーションソフトウェアが、一般の人にデザイン表現を解放。

ソフトウェア機能に依存した類型化、パターン化されたデザインを生み出してしまう。

ハンドワークを軸とした造形技術のトレーニングが、デザイン要素に対する基本姿勢を育成。

ソフトウェアの操作技術習得にかけるボリュームが増加し、デザインの質的変化を起こしている。

デジタル化された情報は、容易に複製、改変が可能。著作権に関する意識の変革に大きな影響を与える。

Copyright (C) WATANABE, Takashi / HEAD+HEART, Visual Communication Design Studio. All rights reserved.
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